先日、近隣施設のどんぐり山にて、当社のリハビリスタッフを対象に、重要な医療処置である「口腔・鼻腔内の喀痰吸引の手順」に関する勉強会を実施しました。
養成校で吸引のカリキュラムを未習得のスタッフが多いため、今回は基礎の基礎から、実践的な技術までを深く学ぶ貴重な機会となりました。
研修内容:丁寧なレクチャーとリアルな実習
研修は、担当の看護師さんによる非常に丁寧なレクチャーから始まりました。
・座学: 喀痰吸引の必要性、解剖学的な知識、そして最も重要な「清潔と不潔の概念」について学びました。
・ 実技: 吸引の手順をステップごとに確認し、実際に人体模型を使用した実習を行いました。
特に印象的だったのは、清潔・不潔の概念の徹底です。吸引における正しい手順は、単なる作業ではなく、衛生管理の厳密な概念に基づいています。
「これくらいは平気だろう」という認識が、実は大きなリスクにつながることを知り、改めて衛生管理の重要性を再認識しました。
実習で使用した人体模型は非常にリアルで、模擬痰も本物に近い吸引の感触でした。このリアリティのおかげで、スタッフは緊張感を持って、より実践に近い形での手技を習得することができました。
今後の展望:在宅での実践と技術の向上
今回の研修は、痰の貯留による呼吸苦の軽減、感染予防という面で、利用者様の生活の質(QOL)向上に直結する重要な知識と技術です。
当社リハビリスタッフは、今回得た知識と技術を、日々の在宅での呼吸リハビリと併用して、より効果的に実践できるよう努めてまいります。
安全かつ確実に医療処置を提供できるよう、今回学んだ「清潔操作」の概念を徹底し、これからも技術の向上に真摯に取り組み続けてまいります。
今後とも、質の高いリハビリテーションサービスの提供に尽力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
