『高次脳機能障害について』
今回は、地誌的見当識障害に関する勉強会を開催しました。
地誌的見当識障害とは、熟知している場所で道に迷ってしまう症状であり、高次脳機能障害の一種です。この障害は、頭部外傷や脳卒中後に発症することが多く、認知症の進行によっても見られることがあります。
地誌的見当識障害は、以下の4つに分類されます。
① 自己中心的地誌的見当識障害
② 道順障害
③ 街並失認
④ 前向性健忘症候群
①と②については、方向感覚の喪失や地図の理解が困難になる特徴があります。③では、目印が認識できず、自宅を見てもそれを理解できないことが特徴です。④は、新しい道を覚えられないという症状が見られます。
高次脳機能障害は、病態の把握が難しく、症状への対応は介助者にとっての大きな悩みの一つです。このため、リハビリでは行動観察やさまざまな検査を通じて病態の理解に努めています。
当クリニックでは、高次脳機能障害をお持ちの利用者様に対して、病態の把握を行い、残存機能を活かした代替手段の獲得や機能向上を目指す訪問リハビリを実施しています。
もし、高次脳機能障害でお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひつばさクリニックにご相談ください。